概要
前回、muninサーバの構築方法を取り上げました。
今回は、munin自身を監視する為のmunin-nodeの導入方法を取り上げます。
複数台ラズパイを監視したい場合は、munin-nodeだけ入れておけば、OKですね。
インストール
- 以下のコマンドを実行します。
sudo apt-get -y install munin-node
設定ファイルの編集
初期設定のままだと他のサーバからのアクセスを受け付けないので、下記のように変更します。
- 設定ファイルを開きます。
sudo nano /etc/munin/munin-node.conf
- 下記のとおり変更します。
allow ^192\.168\.0\.10$ #特定の端末のみ許可したい場合。
allow (([1-9]?[0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([1-9]?[0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5]) #どの端末からも接続を許可する場合。
プラグインの調整
- 下記のフォルダにアクセスします。
cd /etc/munin/plugins
- フォルダ内に入っているプラグインがデフォルトになっています。不要なものは削除します。
例えば、下記のように削除します。
sudo rm entropy
sudo rm if_err_wlan0
sudo rm if_wlan0
私は最終的に下記のようにしました。
cpu df diskstats if_tun0 load netstat temp uptime vmstat
cpuspeed df_inode if_err_tun0 irqstats memory processes threads users
※ 下記のようなコマンドで、プラグインの動作テストも出来ます。
sudo su - munin --shell=/usr/sbin/munin-run cpu
自作プラグインを作ってみる。
CPU温度取得
- プラグインを新規作成する。
sudo nano /etc/munin/plugins/temp
- 下記のようにファイルに書き込んで保存します。
#!/bin/sh
case $1 in
config)
cat <<'EOM'
graph_category system
graph_title Temperature
graph_vlabel temp
temp.label Celsius
EOM
exit 0;;
esac
echo -n "temp.value "
/opt/vc/bin/vcgencmd measure_temp | cut -d "=" -f2 | cut -d "'" -f1
- 実行権限を付与します。
sudo chmod 755 /etc/munin/plugins/temp
- CPU温度を取得するコマンドを呼ぶための権限を設定するために新規作成します。
sudo nano /etc/munin/plugin-conf.d/temp
- 下記のようにファイルに書き込んで保存します。
[temp]
user root
- プラグインの動作テスト
sudo munin-run temp
その他
ログ制御をしている場合
フォルダを作った後にサービスを起動する必要があります。
- 起動ファイルを編集します。
sudo nano /etc/rc.local
- 下記をファイルに追記で保存します。
mkdir -p /var/log/munin
chmod 755 /var/log/munin
chown munin:adm /var/log/munin
sudo /etc/init.d/munin-node start
- 自動起動を停止する。
sudo systemctl disable munin-node.service
まとめ
いかがだったでしょうか?前回の記事と合わせて、ラズパイを監視端末としてもご活用ください!!