はじめに
Windows Serverユーザーの皆さん、こんにちは。パッケージ管理ツールの「Winget」をWindows Serverにインストールしたいと思ったことはありませんか?実は、正式にはサポートされていないものの、インストールする方法があるんです。今回は、その「裏技」的な方法をステップバイステップでご紹介します。
なぜWindows ServerにWingetが必要なのか?
Wingetは、コマンドラインからソフトウェアを簡単にインストール、更新、削除できる便利なツールです。サーバー管理者にとって、これは効率的なソフトウェア管理を可能にする強力な味方となります。
インストール方法
Wingetを動作させるには、いくつかの前提条件となるパッケージをインストールする必要があります。以下、順を追って説明していきます。
1. Microsoft.VCLibs のインストール
まずは、Visual C++ ランタイムライブラリをインストールします。
- 以下のURLから最新版をダウンロードします:
https://aka.ms/Microsoft.VCLibs.x64.14.00.Desktop.appx - PowerShellを管理者権限で開き、次のコマンドを実行します:
Add-AppxPackage Microsoft.VCLibs.x64.14.00.Desktop.appx
2. Microsoft.UI.Xaml のインストール
次に、Windows UI ライブラリをインストールします。
- 以下のURLから最新版をダウンロードします:
https://github.com/microsoft/microsoft-ui-xaml/releases/download/v2.8.6/Microsoft.UI.Xaml.2.8.x64.appx - 次のコマンドでインストールします:
Add-AppxPackage Microsoft.UI.Xaml.2.8.x64.appx
3. Microsoft.DesktopAppInstaller(Winget)のインストール
いよいよWinget本体をインストールします。
- 以下のURLから最新版をダウンロードします:
https://aka.ms/getwinget - 次のコマンドでインストールします:
Add-AppxPackage Microsoft.DesktopAppInstaller_8wekyb3d8bbwe.msixbundle
4. Windows Terminal のインストール(オプション)
Wingetを快適に使用するために、Windows Terminalもインストールすることをおすすめします。
- 以下のURLから最新版をダウンロードします:
https://github.com/microsoft/terminal/releases - 次のコマンドでインストールします:
Add-AppxPackage Microsoft.WindowsTerminal_1.20.11781.0_8wekyb3d8bbwe.msixbundle
インストール後の確認
すべてのインストールが完了したら、以下のコマンドでWingetが正常に動作するか確認しましょう:
winget --version
バージョン情報が表示されれば、インストールは成功です!
まとめ
以上が、Windows ServerにWingetをインストールする方法です。正式にサポートされていない方法ではありますが、サーバー管理の効率化に大きく貢献するツールを手に入れることができます。
ただし、この方法はあくまで「裏技」的なものであり、将来的なWindows Serverのアップデートで動作しなくなる可能性もあります。本番環境での使用は慎重に検討し、十分なテストを行ってからご利用ください。
Wingetを使いこなして、より効率的なサーバー管理を実現しましょう!